ならBonbonとご縁のある大和橘

ならBonbonとご縁のある大和橘

大和橘とは、不老不死の橘古事記や日本書紀にも記され、万葉集には70首ほど詠まれている橘は、垂仁天皇が家来の田道間守(たじまもり)に常世国に遣わし、ようやく持ち帰ったのが“ときじくのかくの木実(このみ)” “非時香実”“非時香菓”、これが橘です。
特徴は「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)=永遠に香っている果実」と詠われ、芳香を放つ純白の花や葉、果実は現代ではとても稀少な植物です。
生薬の橘皮(きっぴ)で知られていますが、苦みがあるため薬だけでなく、お菓子としても食されました。生薬としてはもとより、中国最古の医学書「黄帝内経」の中に“橘井”という記述があります。
井戸の水と橘の葉で多くの命を救い、そこから、名医のことを“橘井”と呼ぶようになったそうです。
お菓子の原点とも言える橘、かんきつの香りと、青っぽい爽やかな香りがあるのが大和橘の特徴です。

ならBonbonは2018年7月7日に直営店をオープン時に、ご来店、お買い上げの皆様に大和橘の新芽と真っ白な奈良布巾をお渡しさせていただきました。
私はそれ以前、大和橘を見た時にこの植物から生命力の強さ、エネルギーを感じ、そして葉の香りに感動したと同時に、たくさんの皆様にこの素晴らしい香りを感じてもらいたいと思い、ご縁があってお店のオープン時にお渡しすることが出来ました。
大和橘は、絶滅危惧種で、なかなか手に入れるのが難しいところ、2019年に分けていただき、いろんな実験を致しました。その中の実験のひとつで、皮を蒸留し、自然の香りを抽出し、飴に加工をしたところ、とてもフルーティーでしっかり大和橘の自然の香りも表現した飴に完成し一番人気の商品となりました。
2020年12月には、たくさんの大和橘で飴や焼き菓子、ゼリー、バタージャムなどを商品化致しました。
2021年には、オレンジ色になる前の緑の大和橘で色んな実験をする予定で、これから色んなお菓子が登場予定ですので楽しみにしてください。

明日香の大和橘
大和橘の実
大和橘の収穫した100kg